「搭乗中の暇つぶしにスマホやタブレットをさわりたい!」
「到着先の旅行・出張でモバイルバッテリーを使いたい!」
不安なのが、飛行機での「充電器」の取り扱い方ですよね。
スマホ等は機内モードに。機内Wi-Fiサービスを利用すればネットが使えます。いつでもどこでも手軽に充電できるモバイルバッテリーは、機内持ち込みのみOK。でも、容量や個数などに制限があり誤ると没収されてしまうおそれがあります。
では、
「飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーはどれ?」
「間違った方法で搭乗したらどうなるの?」
と気になるあなたへ、正しい取り扱い方法と機内に持ち込めるおすすめ商品をご紹介!この記事を読んで、快適なフライト・旅行・出張にしましょう!
目次
モバイルバッテリーは大切に扱う電子機器
モバイルバッテリーが持ち込みのみ許可されているのは、一般的にリチウムイオン電池が使われているためです。
リチウムイオン電池は、落としたりどこかにぶつけたりしたときの衝撃や充電のしすぎが原因で、発火・発熱・発煙するおそれのあるもの。カバンの中に入れておいて発火したという事故などが、過去5年間で250件以上も発生しています。
搭乗手続きで預けるキャリーケースや大きな荷物のなかも、物が密集していて危険。フライト中は大きく揺れることもありますし、もしかしたらリチウムイオン電池が破損して発火するかもしれませんよね。
預け入れはNG
ANA・JALなど航空会社では、リチウムイオン電池を危険物の1つとみなし、預け入れをNGとしています。預け入れをすると人の目がない場所に保管されるので、もし発火したとしても発見が遅くなりますよね。
飛行機は、空を飛んでいる大きな鉄のかたまり。地上よりも簡単に火のない場所へ逃げられないので、発火すると乗客全員に対して大きな事故につながる原因となってしまうんです。
条件を満たせば機内へ持ち込みOK!
リチウム電池やリチウムイオン電池を内蔵した電子機器は、条件を満たせば機内へ持ち込めます。例えば、
- ノートPC
- タブレット
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
- カメラ
- ビデオカメラ
- 腕時計
- 計算機
など。ただ、なんでもOK!というわけではなくいくつか条件があります。
条件(ワット数)あり
持ち込みの可否を決めるポイントは、その電子機器に使われている「リチウム含有量(g)」「ワット時定格量(Wh)」。
機内に持ち込むときの条件は、以下のとおりです。※航空会社によって異なります。
- 100Wh以下→何個でもOK
- 100Wh以上160Wh以下→合わせて2個まで
- 160Wh→持ち込み不可
このように、電子機器の発する「ワット数(Wh)」に応じて、持ち込み可能な台数や持ち込み不可なものが決定します。では、モバイルバッテリーに関しては、どうなのでしょうか?
モバイルバッテリーのワット数を計算してみて
ワット数を計算してみれば、モバイルバッテリーが持ち込めるかどうかがわかりますね。ワット数は、自分でかんたんに計算できます。飛行機内で使う予定があるのなら、購入前・持ち込み前に1度自分で計算してみると安心ですね。
電力は、このように計算します。
- 電力(W)=電流(A)×電圧(V)
これを、ワット時定格量(Wh)として当てはめると、以下のとおり。
- ワット時定格量(Wh)=定格定量(Ah)×電圧(V)
例えば、バッテリー容量(10,000mAh)/3.8Vのモバイルバッテリーの場合、このような計算結果になります。
- 10(Ah)×3.8(V)=38(Wh)*10,000mAh=10Ah
160Wh以下のものなら機内持ち込みOK。さらに、100Wh以下のものなら何個でもOK。ということで、こちらのモバイルバッテリーは機内で使えるということですね。
「10,000mAh」は、モバイルバッテリーのなかでも大容量タイプ。それ以下の8,000mAh・5,000mAhなども、機内持ち込みOKの可能性が高いといえるでしょう。
間違って預け入れたらどうなるの?
預けた荷物のスーツケースの中から、モバイルバッテリーを出し忘れてしまった!
この場合、係員が荷物検査で気づけば搭乗口で呼出しがかかります。このときに機内持ち込みに変えられればひと安心。でも、係員が気づかずセキュリティー検査までいってしまうと、勝手に荷物を開けられてモバイルバッテリーを没収&廃棄されてしまいます。
国によっては、「荷物を開けて捨てた」という報告書が入っているのだとか。罰金などはありませんが、お気に入りのモバイルバッテリーが捨てられるのはショックですよね。到着先でも使いたいのに・・・。
荷造り&空港内でモバイルバッテリーを再確認!
こうならないためにも、
- モバイルバッテリーは基本的にスーツケースへ入れない
- 空港内に着いたらモバイルバッテリーを再確認する
- なんなら搭乗前にモバイルバッテリーを使う
この3ステップがおすすめ。大げさかもしれませんが、「預け入れ=捨てられる」と覚えておきましょう。
飛行機内におすすめのモバイルバッテリー
飛行機内へ持ち込める安全なモバイルバッテリーをピックアップしてみました!
機内は狭いので、手荷物は最小限にとどめておきたいところ。モバイルバッテリーも、大きくて重たいものより軽量・コンパクトなものがいいですよね。また、発火や爆発のおそれがない安全保護機能がついていると安心です。
PHILIPS|モバイルバッテリー 軽量 薄型 DLP6712N/10000mAh
国連勧告輸送試験クリア・PSE適合品
電気用品安全法(PSE法)の基準をクリアしている安全なモバイルバッテリー。薄さ約1.2cmと重さ218gでコンパクトに持ち運べます。
このように、国連の安全維持試験をクリアしているので安心!そのほか、CEやRoHSなどのマークを取得し、世界基準の安全性が認められています。
ElephantStory|モバイルバッテリー 最軽量 ケーブル内蔵 9000mAh【PSE認証済】
LightningケーブルとMicroケーブルがついているので、荷物が減らせる&すばやく充電がスタートできます。たまご3個分(約170g)の軽量タイプ。出力5V/2.1Aなので急速充電が可能です。
RAVpower|ポータブル充電器 モバイルバッテリー/6700mAh
急速充電タイプ。5,000mAh以上のモバイルバッテリーのなかで、最小・最軽量(2019年5月時点)の商品です。iPhone・iPad・Xperia・タブレット・ゲーム機と対応。従来品と比べて25%軽量化に成功していて、「みかん1個分(124g)」の重さしかありません。
バッテリー容量は6,700mAhで、スマホ約2回分の充電ができます。片手で楽々持てるので、機内で使っても邪魔にならなさそう!逆に、どこかへなくさないように注意が必要そうですね。
PHILIPS|モバイルバッテリー DLP2053
縦にも横にもコンパクトの軽量(167g)モバイルバッテリー。2つのUSBポート搭載で2台同時に充電できます。容量はスマホ約2回分の5,200mAhです。
バッテリー容量は5,200mAh/3.7Vで、ワット数19.24Wh。厚みは少しありますが、手に持ったときのフィット感はピカイチだといえるでしょう。飛行機など、注意不足になりがちな長距離移動でも、カバン・ズボン・上着のポケットに入れられる&少し厚みがある無くしにくい商品です。
飛行機でも快適にスマホ♪
ワット数を計算してみると、ほとんどのモバイルバッテリーが持ち込みできることがわかりましたね。1〜3台ほどはクリアしそうですが、たくさん持ち込むのはむずかしそうです。
飛行機に乗るときは、モバイルバッテリーをキャリーケースに入れるのではなく機内持ち込みで。手荷物検査のときはカゴに出しましょう。
機内で使うのは、持ち運びに便利な軽量・コンパクトタイプがおすすめ。万が一にそなえて、2台・3台持ちをしても、邪魔になりにくいもの・無くしにくいものを選ぶのがポイントです。
また、機内にUSB電源やコンセントがあるのは、国際線が多く国内線は少なめ。やっぱり、モバイルバッテリーは飛行機内へ持ち込んで有効活用してあげましょう!