モバイルバッテリーも消耗品。一般的には約500回が使用充電回数とされており、使い続けているといずれ寿命がきて充電できなくなってしまいます。
普段、落とさないように・傷がつかないようにと大切に扱っているとは思いますが、本体の電池の劣化にも注意すれば長く愛用できること間違いなし!
ここでは、
「もしかしたら買い替えかも?」
「もっと長く使う方法はないの?」
とお悩み中のあなたへ、買い替えのサインと寿命を延ばすコツをご紹介!モバイルバッテリーのもつ本来の力を最大限に発揮させてあげましょう。
目次
リチウムイオン電池が寿命を決めるミソ
モバイルバッテリーに内蔵されているのは、リチウムイオン電池がほとんど。使うたび電池をためられる容量が少しずつ減っていき、劣化すると残量が0%になってもチャージできなくなっていきます。
温度変化に弱い「リチウムイオン電池」
リチウムイオン電池には、以下のような性質があります。
- 充電と放電を何度も繰り返すことができる
- 軽い・小さいので使える電子機器が豊富
- 過放電で劣化する
- 過充電で劣化する
- 暑い・寒い場所に弱い
何回も繰り返し使えて、軽量&コンパクト。そのため、パソコン・スマホ・モバイルバッテリー・おもちゃ・太陽光発電など、いろんなものに利用されています。
ただ、寿命は環境に左右されやすいのが欠点。過度な温度変化(高温・低音)や誤った使い方によって、たちまち寿命が短くなってしまいます。
使い方によって寿命が延ばせる
リチウムイオン電池が内蔵されているモバイルバッテリーは、
- 過放電・過充電を避けて継ぎ足し充電すること
- 充電中にスマホを使用しないこと
これらを守れば、使用可能回数が500回以上に!使い方によって、劣化の速度がゆるやかにできます。
仮に、500回がモバイルバッテリーの寿命だとすると、1日1回の使用で500日=約1年半で使えなくなってしまいます。
また、性能は使い始めてから約1年で半分に。新品のころは2時間でフル充電できていたのが徐々に遅くなり、1年後には4時間でやっと充電が満タンになるという計算です。
買い替えのサインをチェック!
どんなに気をつけていても、いずれやってくるモバイルバッテリーの寿命。以下のような症状が買い替えのサインです。何か当てはまるものはありますか?
- 以前より充電に時間がかかる
- チャージの回数が増えた
- スイッチを押しても起動しにくくなった
- バッテリーがふくらんでいる・熱くなる
モバイルバッテリー・スマホ間の充電完了時間が長くなった。モバイルバッテリーをいつもどおり使っているのに、電池の消耗が速くなった。そのため、モバイルバッテリーをチャージする回数が増えた。電源ボタンを押したあとに起動する回数が減った。これらは、普段使っていて寿命を感じる大きなポイントです。
そして、危険な状態なのがバッテリーがふくらんでいること。
モバイルバッテリーには、発火・発煙などのトラブルを防ぐ安全制御機能が搭載されています。でも、性能の低下とともにその機能も低下。爆発や火災の原因にもなるため、使用中熱くなる回数が増え、バッテリーがふくらんできたら使用を中止するようにしましょう!
モバイルバッテリーの寿命を延ばすコツ
「メーカー推奨の使用回数まできちんと動いてほしい。いや、それ以上にもたせたい!」
と、お気に入りのモバイルバッテリーを長く使いたい人必見!寿命を延ばす5つのコツを今すぐ実行してみましょう。
1.本体の電池が0%にならないようにチャージ
モバイルバッテリーの残量表示もスマホと同じ0~100%。本体へのチャージは、0%になってからではなく電池が残っているうちにスタートさせましょう。できれば、20〜80%の間で残量を維持できるとベストです。
電池が0%のまま充電をせずに放っておくと「過放電」になり、リチウムイオン電池の劣化を早めて寿命を短くしてしまいます。モバイルバッテリーを使いきったら、すぐに電力を補充してあげないと二度と充電できなくなってしまうのです。
2.使わないときはフル充電してから保管
モバイルバッテリーを毎日愛用している人なら心配ありませんが、
- 旅行のとき
- ドライブをするとき
- 災害へそなえ
など、たまにしか使わない人は注意してほしいポイント。リチウムイオン電池は、過放電で知らないうちに電池が劣化していきます。使用頻度が少ないモバイルバッテリーは、放置中の電池切れを防ぐために使用後は自宅でフル充電してから保管しましょう。
3.チャージ完了後はコンセントから抜く
モバイルバッテリーのチャージは、一晩・二晩と続けるのはNG。100%の状態での充電しっぱなしは「過充電」になり、リチウムイオン電池の劣化を早めてしまいます。
というのも、モバイルバッテリーは充電中も放電をしており、100%から99%になるまで何回も充電が繰り返されるため。推奨使用回数を知らない間に消費しているんです。
過充電は、過放電とは違い「発火」のおそれがあるのがこわいところ。チャージ完了後は、コンセントから抜いてケースやカバンの中に入れておきましょう。
4.充電中はスマホを使わない
スマホやタブレットを充電しているときって、充電器や本体が熱くなりますよね。ゲームや動画を見ながらだとさらにアツアツに。これは、両方のバッテリーを劣化させる最悪の状態。発熱は、バッテリーにとって「最悪の敵」なのです。
外出先で、「はやくスマホを使いたい!」という気持ちもわかります。ただ、過去にはカバンの中のモバイルバッテリーから発火してまわりの人に迷惑をかけてしまったというトラブルも多数。もし、モバイルバッテリーで充電しながらスマホ・タブレットをさわりたいときは、両方が「熱い!」と感じたら中止するように気をつけましょう。
5.高温・低温の場所に長時間放置しない
リチウムイオン電池には、最高許容周囲温度(45℃)があります。この温度を超えると、劣化だけでなく回路をショートさせて発火・発煙・変形などの危険ももたらします。また、約5℃を下回る寒い環境もNG。低温状態も電池にとっては大きな負担がかかります。
モバイルバッテリーは持ち歩くのが一般的な使い方。でも、高温・低温の車内や直射日光の当たる屋外など、約5〜45℃の範囲を超える環境に放置しておくと危険です。
例えば、
- ドライブ中、旅先で車内に1日中
- 海水浴中、砂浜の上
- バーベキュー中、日差しの当たるイスの上
- 雪の積もる車内で1日中
などが考えられますね。モバイルバッテリーは、できるだけ持ち歩くようにして安全に保管。持ち運びしやすい軽くて薄めのものが重宝します。
【おすすめ】寿命が長めのモバイルバッテリー
PHILIPS|モバイルバッテリー DLP6712N
10000mAh
大容量・軽量・薄型のおしゃれなモバイルバッテリー。2台同時に充電でき、本体チャージはmicro USBとType-Cの2種類が選べます。
高精度の「NTCサーミスタ」を搭載し、温度を体温計のように検知。本体が熱くなったら自動で充電がストップします。
Poweradd|モバイルバッテリー Pilot X7
20000mAh
iPhone7を7回フル充電できる超大容量のモバイルバッテリー。過充電・過放電・発熱時・ショートなどを保護し、発生した場合は自動で充電をストップします。保証期間は長めの2年。
寿命がきたら新しいものを買いましょう!
バッテリー容量・電圧・電流などさまざまなものがあるモバイルバッテリー。商品によっては、推奨使用回数の表示があって充電が何回できるかが予想できます。ただ、その回数はあくまで目安。それ以上使えるかもしれませんしそれ以下になるかもしれません。
少しでも大切に使っていきたいなら、20〜80%程度の状態で使い続けることが寿命を延ばすポイントです。
使えなくなった(寿命がきた)ら、新しく買い替えましょう!商品によっては、何回使えるのか記載されているものもあります。使えなくなったモバイルバッテリーはかわいそうですが・・・。