昨年10月、新型iPhoneの登場から一気に話題が広がったワイヤレス充電。
メジャーなスマートフォンでは数年ほど使われているワイヤレス充電ですが、iPhoneで採用されたのはiPhone8、iPhoneXが初になります。
多くのYouTuberにも紹介されたことから一気に広まったワイヤレス充電ですが、最初の頃は
- ケースを装着していると充電できない
- 充電速度が非常に遅い
- ちょっとずれると充電出来ない
など問題が多数発生。最近では解消されたそうですが、ちょっと気になっちゃいますよね。
ここまで広まったワイヤレス充電、「買ってみようかな!」と思っている方も多いはず。
でもワイヤレス充電って実際どんなものなんでしょう?有線で充電する場合とどれくらいの違いがあるんでしょうか?
今回はその仕組みについて調査してみました。
目次
ワイヤレス充電の仕組み
ワイヤレス充電のキーになっているのは電磁場です。一般的な充電ケーブルで電気を送るようなタイプとは違い、電磁誘導によって電力を送信しています。
有線タイプの場合、ケーブル内を電気が通ってスマホへ充電される。
これは誰でもイメージできる状態ですよね。接続端子がたくさん出ていますが、仕組み自体はガラケーの時代から変わりありません。
しかし、ワイヤレス充電の場合は充電器の中にコイルが仕組まれており、そのコイルから発した電磁場をスマホ側のコイルが受信する。その際にエネルギーを生成し、スマホの充電が可能になります。
つまり、充電器側にも、スマホ側にもワイヤレス用のコイルが仕組まれているということ。
iPhoneの内部構造が発表された時を覚えていますか?内部構造にコイルが写り込んでいたことで「ワイヤレス充電に対応する!」と騒ぎになりましたよね。
コイルの電磁場を遮ると充電出来ない
iPhone8、iPhoneXが発売されたと同時にワイヤレス充電器もたくさん発売されました。しかし、最初に話したように、その頃のワイヤレス充電器の中には
- ケースを付けていると充電出来ない
- 充電速度が遅い
- 場所がずれると充電出来ない
といった不具合を発生するものもありました。
ワイヤレス充電器はコイルから発した電磁場を受信することで充電ができる仕組み。つまり、最初の頃のワイヤレス充電器はその電磁場を上手に発生させることができていなかったんです。
充電器からスマホに適した電磁場を発生させることができないので、iPhone側でしっかり受信できず充電されない。ワイヤレスが使える、使えない、の問題ではなく発生させる電磁場の問題。
電磁場をしっかりと発生させられなかったため、ケースをつけていたり、場所がちょっとずれたりするだけで電磁場をうまく受信できず、充電が出来なかった。
でも最近ではその電磁場もしっかりと解決され、多くのスマホ・ケースでワイヤレス充電が可能になっています。
最近ではPhilipsのワイヤレス充電器が話題ですね。商品詳細については下の記事でまとめていますので、気になる方はこちらもご覧ください。
多くのスマホで採用されているのはQi(チー)規格
ワイヤレス充電といっても、スマホだけではなくたくさんのガジェットがありますよね。
その中でもiPhoneを始めとした多くのスマホが採用している規格がQi(チー)と呼ばれる規格。
QiというのはWireless Power Consortiumが開発した規格で、AppleやGoogle、サムスンなどガジェット関連のビッグネーム247社が参加しています。
Qi規格に関しては下の記事で詳しくご紹介しています。またワイヤレス充電器のおすすめも紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
AirFuelという規格もあるので注意
スマホワイヤレス充電の規格はQiだけではありません。
AirFuelというワイヤレス充電規格もあります。こちらはAlliance for Wireless PowerとPower Matters Allianceのパートナーシップでできたもの。
スマホで積極的にAirFuelを採用している機種はあまりありませんが、GalaxyS8はQiとAirFuelの両方で充電できるようです。当初はAirFuel規格に合わせて作られていたようですが、Qiの拡大に合わせてQi対応したようですね。
ワイヤレス充電をしたいならケースに注意
ワイヤレス充電は電磁誘導を利用した充電方式なので、その電磁場を遮ってしまっては充電出来ない。ということは理解いただけたでしょうか。
金属製のスマホケースを付けていると、どうしても電磁場に影響を与えてしまい充電速度を下げてしまう可能性があります。そのため、ワイヤレス充電器を購入する場合にはケースを付けていても充電できるか最初に確認しましょう。
YouTubeでも見たことがありますが、「ワイヤレス充電器を買ったのに、充電するためにわざわざケースから取り外さないといけない…。」みたいな状況にならないために。
また、規格にも2種類あるので注意が必要。多くはQi規格に対応しているのでQi規格のワイヤレス充電器を購入すれば問題ないでしょう。
これからどんどん増えていくワイヤレス充電。パソコンもワイヤレス充電に対応するのだとか…?
子供がコンセントに手を突っ込むなんて危険も減りそうですし、今後の発展に期待ですね。
ワイヤレス充電おすすめガジェット
ワイヤレス充電を始めたいなら、Philipsのワイヤレス充電器がおすすめ。
急速充電にも対応していますし、スマホがずり落ちない滑り止め加工。LEDインジゲータ搭載。と便利な仕様になっています。
また、Philipsからはモバイルバッテリーのワイヤレス充電バージョンも販売されているので、こちらも気になりますね。