「ワイヤレス充電」という言葉を見かけることが多くなりました。充電ケーブルをコネクタに接続しなくてもスマホを充電できるというスグレモノ。ワイヤレスで充電できるのは「Qi」対応の機種であることが条件。
最近のデバイスを見ると、どれを見ても「Qi対応」と書かれているものばかり。私が以前まで使っていたiPhone6SはQiに対応していなかったので、時代の流れを感じますね。
でも、そこで思ったのが
「Qiって何?」
という疑問。「チー」と読むらしく、ますます分からなくなってきたので詳しくリサーチ!意外にも、Qi非対応でもワイヤレス充電器が使える方法がありました。
ワイヤレス充電はとっても便利。毎日の充電ストレスを解消してくれます。
では、Qiの仕組み・注意点・対応機種を見ながら選び方のコツとおすすめ商品を紹介していきましょう。
目次
「電磁誘導」「磁界共振」の2通りで構成
Qiとは、ワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium)が策定したワイヤレス給電の国際標準規格のこと。現在は、スマホ・iPhoneを対象とした15W以下の低電力向け規格が策定されており、主に以下の2つで構成されています。
電気をコイルからコイルへと誘導する「電磁誘導」
電気を受ける側(スマホ)・流す側(充電器)は、双方にコイルが内蔵されています。電磁誘導は、その2つを接触させて電力を供給するという仕組み。接触部分がずれていると、充電できません。現在のワイヤレス充電器はコイルを複数内蔵しているものが多いので、スマホを置ける位置が広くなっていたり少しずれても充電できたりします。
両側のコイルに同じ周波数で伝える「磁界共振」
電磁誘導と組み合わせて、さらに充電の性能を高めてくれるのが「磁界共振」。電流を流すときに発生する磁場を利用して、電気を送ります。磁場は特定の周波数を発振していて、回路が統一されている機器に同じエネルギーを伝えます。
つまり、充電器で発生した電気がそのままのパワーでスマホへと伝わるということ。電磁誘導よりも伝送距離が長いので、充電の効率がアップします。
スマホ・iPhone対応機種
どんなスマホ・iPhoneがワイヤレス充電できるかどうか。2019年5月時点の可能なモバイル機器を調べてみました。
その結果、NTTドコモをはじめau、Softbank、イー・モバイル、ノキアなどたくさんのモバイル機器がワイヤレス充電に対応していることがわかりました。
急速充電ができる「Qi」対応機種
従来のワイヤレス充電はケーブル充電と比べて充電速度が遅かったのですが、現在は急速充電が可能に!使用中のスマホは非対応でも、次に購入するときは下記のようなモバイル機器を選べば、ワイヤレス充電器が使えます。
- Galaxy S8
- Galaxy S8 Plus
- Galaxy Note 8
- iPhone 8/8Plus
- iPhone X
- iPhone Xs
- iPhone XR など
Qi非対応でもレシーバーがあればOK
Qi非対応のモバイル機器でも、コイル内蔵の充電レシーバーを取り付ければワイヤレス充電ができます。方法は、スマホ・iPhoneのコネクタ部分に専用のプラグをさし込むだけ。
商品のなかには、Android端末&iPhoneや、Android端末・iPhoneどちらか一方に対応しているものがあるので、購入の際は注意が必要です。
ワイヤレス充電器は不便!?
ポンっと置くだけの便利なワイヤレス充電器ですが、少し気になる点があります。
充電中はスマホを動かせない
ワイヤレスでの充電中はコイル同士を接触させる必要があるので、手で持ってスマホを操作しながらの充電ができません。置きながらの操作はできますが、片手で持ちながらの充電は不可なんです。
もともと、充電中はバッテリー内部が発熱しやすく操作するのはスマホ・ケーブルの故障の原因になるといわれています。でも、充電中にスマホを移動させたり片手に持って調べものをしたりする場合もありますよね。そんなときに不便だと感じるかも。
ワイヤレス充電は、動画の視聴や仕事中・就寝中などスマホをいじらないときの充電に向いています。スマホをななめに置けるタイプもあるので、それを使えば画面が見やすくなりますよ。
ケースが充電の妨げになるかも
スマホ・iPhoneの画面や本体を守るために、多くの人が「ケース」「カバー」を取り付けているのではないでしょうか。実は、それがワイヤレス充電の妨げになる可能性があります。また、指を入れてスマホを持ちやすくするバンカーリングはワイヤレス充電ができません。
というのも、金属製のものや厚さによっては電気が供給できないため。まとめると、
- ソフトケース
- ハードケース(ポリカーボネート)
- ガラス
- 手帳型(厚さ3mm以下)
が充電可能で、
- 手帳型(厚さ3mm超)
- バンパー(アルミ)
- アルミパネルケース
は、充電不可、または充電速度が遅くなります。
ワイヤレス充電器を選ぶ5つのコツ
使いやすいワイヤレス充電器は、以下の5点に着目!
- コイル数:複数
- すべり止め:あり
- 出力:5V2Aなど大きいタイプ
- 充電距離:長め
- 安全性:安全テストクリアなど
いざ、スマホを置いてから「あれ?充電できない!」とならないためにも、購入前にしっかりとチェックしましょう。
なるべく、安全性に関する説明のない充電器は避けるように。とても安価なものや簡易的なものは、過充電やショートなどですぐに使えなくなってしまいます。
おすすめワイヤレス充電器
ガジェリッチおすすめのワイヤレス充電器を紹介します。
CIO|deskHack
CIOから販売されているdeskHackは、クラウドファンディングも成功した、全く新しいQi充電器。普通のQi充電器のように、充電器の上にスマホを乗せて使うのではなく、名前の通りdesk(机)にくっつけて使います。
このように机のしたに付け、机を介しても充電ができる優れもの。デスクの上をすっきり見せることができる新しい充電器。
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CIO|モバイルバッテリー Qiワイヤレス充電 MBーQi12000
アルミケースの飽きのこないデザイン(メタルシルバー・メタルブラック・メタルレッド)がおしゃれ。Qi充電時に不安な発熱についても、アルミによる高い放熱性を発揮します。
高感度のQiコイルを内蔵しており、充電距離は8〜12mm。Qi充電に対応した端末を置くと、iPhoneに最大7.5W、Androidに最大10Wで急速充電します。充電ポートもQC3.0・PDに対応しており、急速充電できるあらゆる端末が快適に充電できます。
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CIO|Super MobileCharger 8000mAh
収納できるACアダプター内蔵で、旅行や出張先のコンセントで気軽にバッテリーチャージできるスグレモノ。パススルー充電機能がつき、コンセント1口で複数台充電できるため充電器争いにもなりません。
モバイルバッテリー・ワイヤレス充電器・ACアダプターの1台3役をこなす商品。デュアルコイルを搭載し、iPhoneへ最大7.5W、Androidへ最大10Wで急速充電します。
ACアダプターは最大35分で80%を充電!充電ポートはQC4.0・PD3.0に対応。最大18Wで超急速充電が可能です。
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Anker|PowerPort Wireless 10
Amazon第1位の充電製品ブランド「Anker」が販売しているワイヤレス充電器。従来と比べて最大2倍の急速充電が可能です。充電中は、本体の側面にある青いLEDでお知らせ。点々としているのでなんだかオシャレです。また、表面はすべり止め加工がされているので、スマホの位置ずれを防ぎます。
Anker独自のマルチ保護技術で、温度管理・サージプロテクター・電子回路のショート防止の保護機能を内蔵。長く安全に使える商品です。
NANAMI|Qi 急速 ワイヤレス充電器
スマホがななめに置けるタイプのワイヤレス充電器。従来と比べて最大1.4倍の急速充電が可能です。コイルを2つ内蔵していて充電範囲が広いので、スマホがパッと置けて便利!充電中にスマホがずれても停止しにくく、また、スマホを置く箇所にゴムがあるので傷がつきにくくなっています。
YURI-shop|ワイヤレス充電 Qi/10000mAh
モバイルバッテリー型のワイヤレス充電器。出張・旅行・毎日の外出時に、ワイヤレスで充電が可能です。10000mAhの大容量&出力2AのUSBポートが2つあるので、3台同時充電も可能!表面上部には、LEDで電池残量がわかりやすく表示されています。
過充電・過放電などのトラブルから機器を守る8大保護機能を搭載。スタンド足が付いているので、スマホを横置きに立てながら画面を見ることができます。
Beyeah|ワイヤレス充電器 10W7.5W
車の中でスマホを安全にワイヤレス充電するならこちら。取り付けは、エアコンの吹き出し口にさし込むか、両面テープで好きな位置に貼り付けるかが選べます。
360度に回転できるので、見やすい角度・向きに調整可能。ワンタッチで自動開閉し、安定感抜群でスマホが固定できます。
Ewin®|Qi ワイヤレス充電器
QiレシーバーUSBケーブルが付いているワイヤレス充電器。Qi対応機種だけでなく、過去のiPhoneやAndroid端末もワイヤレス充電を可能にしてくれる商品です。購入の際は、iPhone用とAndroid用があるので注意。コイル部分はブラック×レッドでかっこよく、その周囲は透明。置きやすくデザイン性にもすぐれています。
充電がものすごく楽になる時代へ
ワイヤレス充電は、充電器と直接接触させて充電をするスタイルがほとんどです。それはQiの規格が小電力なため。でも、今後Wi-Fiのように家に帰るだけで勝手に充電が始まるようなワイヤレス充電器も出てくるかもしれません。カフェでフリーワイヤレス充電も夢じゃないかも。
ワイヤレス充電器は、ケーブルをさし込む動作が必要なくパッと置けるので時間短縮&ストレス減!モバイルバッテリーなどの充電ケーブルが故障したときも、ワイヤレス充電器があれば一時的に充電を復活させてスマホのデータをバックアップできます。
当たり前になりつつあるワイヤレス充電。ぜひ活用してみてくださいね!